パンデミック
2008 / 06 / 22 ( Sun ) 石田衣良の「ブルータワー」を読んだ。
人類が滅亡の危機を迎えた、200年後の未来。eternal gardenの世界にも似ているが、こちらは地下施設ではなくて、高さ2キロという超高層の塔に生き残った人々が移り住む話。そして、滅亡の危機を迎えた原因は、環境問題ではなくて新種のインフルエンザウイルスによるバイオテロ。 塔、テロといえば、やはり9.11を連想するが、作者もそのイメージを重ね合わせて、民族の格差や、繰り返される攻撃と復讐の連鎖を描き切った長編である。もちろん、悲劇だけではなく、救済を追求した作品。 こういった、ファンタジーというか、SFの作品を読むの久しぶりだったな。昔は大好きだったんだけど。アイザック・アシモフとか、本当に異世界にトランスさせてくれる作品があって、現実のいやなことからしばしトリップできた。あ、誰でもいいから殺したい人たちも、ネットの世界でよけいぐちゃぐちゃになる前に、SFでも読んだらいいのに。 話は横道に逸れたけど、新型インフルエンザウイルスによるパンデミックの可能性は、もはやSFの世界の話ではない。第一次世界大戦を終戦に導いたと言われるスペインかぜもインフルエンザの一種で、死者は4000〜5000万にも及んだとか。最近では、H5N1型の新型インフルエンザによるパンデミックが警戒されている。新種の誕生とワクチンの開発、まさにいたちごっこだ。 生命体が進化を繰り返しながら、他種としのぎを削り、種の拡大をはかるのは自然の摂理だけれども、それを人工的に悪用してバイオテロに使われるようなことがあれば、いよいよ人類は滅亡するかもしれない。そんな想像が、単なるファンタジーではなくて、ひやりとした実感を持って迫ってくる。 私たちはしょせんあと数十年のうちに死ぬけれども、将来に対して、あらゆる可能性を視野に入れて思考しなければならない。想像力の問題だ。たとえ、自分の生が平穏に過ぎたとしても、子どもたちにどんな可能性を残していくかだ。永遠の平和とか、変わらぬ愛とか、そんなものは幻想にすぎない。私たちの身のまわりの大切なものは、ちょっと手を抜けば失われていくものばかりだ。 それにしてもインフルエンザウイルスというのは不思議なものだ。宿主なくしては自らも生きることができないのに、共存などという穏便な方法は考えずに、ひたすらに変移を続け、侵略を企てる。 あれ?人間とそっくりかも。。。 人間は、インフルエンザウイルスより利口であることを信じたいが。 |
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たしかに。ウィルスだって生き物なんですよね〜。 そして常に進化している。。。 そう考えると、人間にとって不都合だから殺されているのって何かかわいそう。かといって人間も生きるのに必死だし。 自然の連鎖なんですよね〜。 実はウィルスが宇宙人だったりして(笑)地球侵略!?
by: おぎこーじ * 2008/06/24 01:35 * URL [ 編集] | page top↑
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そうだよね。 絶滅させちゃった害虫・害獣も、人間の都合だからね。 他の生物たちから見たら、人間が一番の害獣だったりして ^^;) ウィルスが宇宙人の放った武器だったら。。。ありえなくないかもしれない(笑) |
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