短気は損気
2006 / 06 / 25 ( Sun )
 近しい人はよく知っていると思うが、私は短気である。「はぁ!?」と思うことがあると、すぐ頭にきちゃう。特に理屈に合わないことが苦手。そしてぷりぷり怒る。そのぶんすぐ笑うけど。要するに、よくも悪くも感情の波が大きくて、その波に押し流されるように、行動に直結してしまう。子どものころからそうだった。

 でも、そんな私のまわりには気の長い人もいる。友人にもいるし、職場にもいるし、母親もわりと気が長い。そういう人からは学ぶところがたくさんある。ひとたび感情を自分の中に置いて反芻してみること、すぐに投げ返さずに感情の重みにじっと耐えること、そういう時間に育つものがあることを、最近やっと感じるようになった。こらえた感情のぶんだけ、育つものは大きい。そして気の長い人はたいがい優しい。そういう人たちに矯められて、私も昔に比べたら少しは気が長くなった。
 当たり前のことなんだけど、人間は一時の行動を見て判断することはできず、その時々の感情に振り回されていては安定した関係を築くことができない。今、周囲を見渡してみると、あのとき、すぐに腹を立てていたら、完全に失っていた関係というものがあるなあと思う。失くさないでよかった。

 それでもまだまだ気の短い私だけど、ちょっとずつ伸ばしてくれる人たちに感謝したい。ありがとう。
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リサの新作♪
2006 / 06 / 21 ( Wed )
リサのすてきなスカーフ
 以前も少し書いたけど、リサとガスパールの新作絵本が出たの! タイトルは、「リサのすてきなスカーフ」 もちろんさっそく購入しました。

 リサの頭にシラミの卵が発生し、クラスメイトにからかわれ、お誕生日会にも呼んでもらえず、号泣しちゃうお話。結局、先生がみんなを叱ってくれて、リサを仲間はずれにしたクラスメイトは親子ともども水ぼうそうになり、お誕生日会は中止になりましたとさ。そしてリサはシラミ撃退のお祝いに、すてきなスカーフをママに買ってもらうのです。
 ガスパールは、「たまごって、シラミのおうちみたいなもんだろ。どうってことないよ!」と、コメントはいささか的外れながら、ちゃんとリサのそばにいました。えらいぞ、ガスパール!お前までリサを笑いものにしたら、うちのぬいぐるみを締め上げてやるところだ。リサが号泣しているときに、どうしていいか分からない感じで隣で見守っているガスパールもカワイイ。いいぞ、それでこそ男だ!あと、仲間はずれにされて落ち込んでいるリサに「そんなこと、忘れてしまいなさい」と優しく声をかけるリサパパも、男気度はかなり高い。当のリサは、いつになく弱気で、しょぼんとしているので、これまた抱きしめてあげたくなっちゃう♪ぎぅーっと、ね。
 それにしても、この本、原題を直訳すると「リサはシラミもち」なんだって。内容も内容だけど、フランス人のセンスっていったい。。。;;
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言葉にならない
2006 / 06 / 18 ( Sun )
 今日は、午後の稽古のあと、劇団員と一緒にシアタートラムでInnocent Sphereの公演「ミライキ」を観た。
 いやはや。。。すばらしい。この一言に尽きる。
 この劇団を見るのは6回目だったけど、今回もまた期待を大きく上回ってすばらしい作品だった。妄想に苛まれる精神障害者の犯罪と、報道や世論の問題を通して、人間の心情や深い結びつきを見るような、そんな物語だった。
 毎度のことながら、舞台美術・映像・音響・照明・衣装、そして役者の演技、すべてが絶妙なコンビネーションで世界観を完成していた。そして、私が惹かれるのはやっぱり物語。誰もが手控えてしまうようなテーマに正面から取り組み、最後にはひとつの昇天を見る。ダイナミックなのに繊細で、優しくて、観ていて涙が出た。積極的に感情移入して号泣することはよくあるんだけれども、今日は、搾り出すような、乾いたところににじみ出るような、濃い涙だった。うん、しょっぱい。そして、上演中はほとんどずっと、姿勢を正して見入っていた。そのくらい惹き込まれたし、このままずっと終わらないでほしいと思ったほどだ。
 そして、これほどのレベルの劇団だけど、観るたびに必ずどこかがよくなっている。そこがまたすごい。作・演出の人の頭の中は、いったいどういうふうになっているんだろうか。。。
 ともかく、これだけ書いているけど、今日触れた感動は、やっぱり言葉にならないの。興味ある方は、次回公演にぜひ☆それにしても、やっぱり芝居っていいなあと、心から思った夜でした。

 芝居後、興奮冷めやらぬ中、居酒屋へ。今日は我らが晶子さんの誕生日。お祝いかたがた飲んだけど、結局芝居の話ばっかりだった。あらためまして!晶子さん!おめでとう!!!!!
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ザムザ阿佐谷
2006 / 06 / 17 ( Sat )
 来年の話をすると鬼が嗤うと言うが、劇団にとってはそうも言っていられない。人気のある劇場は1年以上前から予約が埋まっていたりするので、公演を打つ気があるのなら、小屋だけは早くおさえなくてはならない。もちろん、構想の「こ」の字もなくてもだ;;
 さて、第10回公演の劇場が、ザムザ阿佐ヶ谷に決まった。ザムザは、リバーサイドの「ええじゃないか」でも使ったが、気球で使うのは初めて。まだ気球を立ち上げたばかりのころ、ザムザは憧れの小屋だった。あそこで、何本もすてきな芝居を観た。不思議なことに、行くたびにつまらない芝居を観ちゃう劇場と、当たりが多い劇場とがある。劇場によって、似た雰囲気の劇団が集まるのだろうか。。。それはともかく、ザムザの何がいいかというと、空間を満たすあの独特の雰囲気が好き。しっとりと落ち着く木の感触、ダークブラウンの色合い、ちょっとひんやりとする地下の空気。一度使ったことがあるだけに、劇場としての使いにくさも分かっているのだが(楽屋が2階、水場が少ない、下手が使えない、客席が土足禁止…等々)、それらの不便を補ってあまりある魅力的な劇場だ。小屋付きさんは珍しく女性で、感じのいい人だった。ご自身も劇団に所属されているそうで、話が弾んだ。
 あそこで、記念すべき第10回公演が打てると思うと期待に胸がふくらむ。どんな芝居にしようか、イメージもふくらむ。それにしても、もう第10回かぁ。早いなぁ。なんだか信じられない。
 
 あ、その前に10月、theatre iwato、ね。本書きね。こりゃやっぱり鬼が嗤うわ;;
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リンダリンダ
2006 / 06 / 14 ( Wed )
 昨夜、本書きの合間に、DVDを観た。鴻上尚史のミュージカル「リンダリンダ」。一昨年の誕生日に舞台で観て、とてもおもしろかったのでDVDを購入したのだが、まだ観ていなかったのだ。3時間あまりに及ぶ長い作品だが、結局最後まで観てしまったので、今日はちょっと寝不足。
 観たから内容は知っているし、全体の迫力はやっぱりライブには負けるけど、DVDもいいなあと思ったのは役者の表情がよく見えること。山本耕史の瞳の輝きは抜群だし、この人の上手さで物語全体が成立しているんだなあと思った。松岡充の歌ってる顔は最高にカッコいいし、北村有起哉のとぼけた顔はそれだけで笑えるし、大高洋夫の顔のしわには人生が刻まれているし、実は同じ人が何役もやっていることが分かったり、劇場では気づかなかったところで楽しめた。すでに聞いたはずのギャグでまた何度も爆笑してしまったので、隣室の人には迷惑だったと思う。自慢にならないが、私の笑い声は夜中でも大きい。
 学生運動に人生を投じた人の苦しみとか、干潟の干拓に対する反対運動とか、そういった題材は今となっては歴史の資料に登場するような出来事だ。私にもリアルな実感はわかない。でも、想像することはできる。何かを信じて、何かのために、誰かのために、全力疾走すること。その瞬間は、充足感なんて実感する暇もないくらい、ひりひりと過ぎていくことだろう。いつしか時代が移り、行動の意味が変遷し、夢や使命感が乾いてしまったとき、どんな気持ちになるものだろうか。自分の人生、なんだったんだと思うのかなあ。特段何もつかんでいない、特段何も変えられなかった掌を見て、ため息をつくのかなあ。でも、そもそも行動することの目的って何なんだろう。何かを残すために?何かを得るために?自分が幸せになるために?誰かを幸せにするために?活動の中身は違っても、結局そういう右往左往をくり返しているだけなのかもしれない。だから、時代が変わっても不変な何かに胸を打たれるのだ。
 あ〜、おもしろかった。そしてブルーハーツの歌ってやっぱり元気が出る。今度また見ようっと。
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人んちの寛ぎ
2006 / 06 / 11 ( Sun )
 今日は、さんだるやっこ氏と明治公園のフリーマーケットに出品する予定だった。雲行きはかなり怪しかったが、小雨決行だったので、朝8時前には大荷物を持って家を出る。夜の殺陣の荷物まであるから、ほとんど家出でもできそうな格好。だが、中央線の車内で、先に現地入りしていたさんだるやっこ氏からメール。。。「今日、中止みたい」ぴえ〜〜〜。すかさず中野で引き返して、家へUターン・・・さすがに疲れたよ。梅雨どき恐るべし!
 家に戻って少し昼寝した後、午後からさんだるやっこ氏のおうちに遊びに行く。彼女は長く横浜の方に住んでいたのだが、このたび実家のそばに引っ越してきて、また近くなった。今日はその新しいさんだるやっこ家に初潜入!
 途中まで迎えに来てもらい、一緒にさんだるやっこ家へ。「ここだよ」「へぇ〜、本当に実家に近いんだねぇ」「うん。・・・あっ!!??」「なに、どうした?」「・・・ポストあったんだ・・・」「・・・は?」「どうりで郵便物が来ないと思ったよ」「・・・」彼女はマンション入り口に集合ポストがあるのを知らなかったらしい。ポストはチラシや郵便物がいっぱい詰まっていた。そして、ひとつひとつ中身を見ては、「うあ〜、お笑いの観覧当たってたんだ!」「うあ〜、火災保険の証書が来てたよ!」とショックを受けていた。いや、気がつこうよ!もう引っ越してから1ヶ月たつんだからさ ^^;)そんな愉快な、私の友だちである。はことお茶
 お部屋の中は、広くてきれいだった。いいなぁ。さっそく、畳のお部屋で我が物顔にゴロゴロして寛ぐ。うん、快適、快適。さんだるやっこ氏はまめな人なので、ゴロゴロしている私に「コーヒーと紅茶とどっちがいい?」などと聞いて淹れてくれたりする。おいちぃ。君はいいおよめさんになれるよ。テレビ見たり雑誌見たりしながら、将来のことや家族のこと、世の中のことをとりとめもなく話す。同い年だし、付き合い長いので、適当に弱みも見せられて楽ちん。それから近所のこじんまりとしたお菓子屋さんに行って、おやつを食べた。
 ああ、どうして人の家はこんなにくつろげるんだろう〜。我が家が散らかりすぎなのか。そもそも物理的に狭すぎるのか。物が多すぎるのか。ああ、私も引っ越したくなってきた。まあ、そう簡単にもいかないけど。とりあえず、我が家を最大限片付けてみるか・・・。

 夜は殺陣の稽古に行った。リバーサイドの公演があったので、前回の稽古からはまる3週間空いている。昨日、これまた久しぶりの気球の稽古ではりきりすぎたせいか、全身がだるくて、はじめはテンション低かった。でも、体を動かしているうちにだんだん元気になってきて、今日もまた大汗をかく。まさに天然のデトックスだ。
 今日は、後半の立ち回りが今までになく高度になっていて、難しかったけどおもしろかった。細かいところはまだまだだけど、ひとまず流れを飲み込むまでの時間は短くなっていると思う。少しは上達しているのかな。

 さて、これからしばらく気球日記の更新が滞るかもしれません。
 でも、書きたくなっちゃうかもしれません。
 いつも読んでくれている人、ゆるりと見守ってくださいませ☆
 また会いましょう!^^)
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成長する資格
2006 / 06 / 09 ( Fri )
 公演も終わり、なんとなく仕事に追われて過ぎた一週間。
 ここしばらく、職場に大学生が研修(?)に来ていた。当然のことながら、いろんな意味で若いなーと思うこともあったけど、何事も一生懸命で好感の持てる青年だった。今日はその最終日、職場のほぼ全員で、研修を振り返るミーティングを行った。ベテラン陣からは、わりと手厳しいアドバイスもあったが、はたで聞いている私も「なるほどぉ」と勉強になった。もちろん、研修生も真剣にアドバイスを聞いていた。
 芝居を観てもよく思うことだが、たとえ知り合いが出演していても、どうしようもない芝居のときは「・・・お疲れさまぁ。がんばってね・・・」としか言えない。ああだこうだと、感想なり意見なりを伝えたくなる芝居っていうのは(もちろんダメ出しであっても)、すでにあるレベルに達しているのだと思う。だから、意見やアドバイスをもらえる人っていうのは、それだけ認められてるってことなのだ。ベテラン陣のアドバイスを聞きながらそんなことを思い、ふだん一緒に働いているとなかなかそんな話を聞く機会もないけど、やっぱり仕事のできる人たちなんだなぁとあらためて感じた。そして、そうやって伝えることが誠意なんだと思った。今回の研修生に限らず、同じ職業を継いでいく人間に、きちんと伝えていくこと、残していくこと。自分の仕事を完璧にこなすことも大切だけど、それだけでは自分の時代で終わるのであって、世の中は自分が死んでも続いていく。自分が死んだ後のことなんか知ったこっちゃないという考えもあるが、本当に大きなことをするというのはどういうことなんだろうか。仕事に限らず、次に伝えるということには大きな意味があるんじゃないか?
 ま、そんなことを感じるようになったのも、そろそろ自分が若手から中堅層へと移行しつつあるからなんだろうけどね ^^;)なりたての頃はそんなこと考えもしなかった。で、自分が気づかないところでいっぱい育ててもらってたんだと思う。きっと、今も。

 話は似て非なるものにシフトするが、成長する人には必要な特性があると思う。
 ひとつは、受け入れるということだ。いろんな意見や、状況や、人間を、どれだけ受け入れられるだろうか。それは別に、なんでもかんでも受け入れて染まってしまえということではない。だが、成長のきっかけは、必ず自分の外にある。逆に言えば、きっかけを見出せるかどうかで成長できるかどうかが決まるのだ。
 ある私の同業者(若い女性)は、ある日突然60歳を越えた男性の嘱託員と仕事を組まされることになって、途方に暮れたそうだ。年代はもちろん、専門も違う。でも、彼女はそのことをプラスに受け止め、うまく役割分担をし、いろいろと頼りにしながらやっているようである。すごいなと思ったし、こういう人は伸びるんだろうなと思った。彼女が、最初から拒絶したり、不満に思って鬱々とやっていたら、何も得られなかったに違いない。
 受け入れるためには、キャパシティが必要だし、受け入れたものと向き合うだけの自分が必要だ。受け入れてみてどうしても相容れなければ、距離を置けばよい。とにかく、自分の扉を閉ざしていたり、置かれた状況に文句ばかり言っている人には、成長への道は遠い。
 それからもひとつ、挑戦するということだ。いくらきっかけがあっても、最後に変わるのは自分だ。誰かが変えてくれるなんてことはない。自分が何かをしなければ、何も変わらない。もちろん、挑戦には失敗がつきものだけど、転んでもタダでは起きない気持ちがあれば、きっと何かは得られるはず。

 なんか自己暗示セミナーみたいになってきたな;;
 え?こんなこと書いてる間に本を書けって?いやいや、そのための自己暗示ですがな。。。
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トライ☆アングル 終了!
2006 / 06 / 05 ( Mon )
「トライ☆アングル」終了!大人のラブコメディでしたトライ☆アングル集合写真

 リバーサイド・アーティスト第2回公演「トライ☆アングル」が無事終了しました。観に来てくださったみなさん、本当にありがとうございました!
 そして、作・演出の桜井さんはじめスタッフのみなさま、共演した役者のみんな、お疲れさまでした。お世話になりました。そして、関係者以外にも、支えてくれた人、本当にどうもありがとう。

 今回の役、今井浩子は、36歳独身、臨床心理士。友達に頼まれて合コンに参加するが、積極的に相手を探そうという意志はない。むしろ、かつての相談者だった近藤瞳を気にかけて、いい出会いがあればと思っている。だが、合コンに始まるすったもんだを経て、最後には新しいパートナーとなるかもしれない男性とともに、店を出て行く。
 彼女は、大人の女性らしく身の処し方を心得ており、あまり自分のことを多く語らなかった。だが、時折漏らすセリフの端々や、外すことのない指輪に、彼女が抱える過去が見えかくれしていた。きっと、思い込んだら一途でひたむきな女性なのだと思った。そして、大きな傷跡を自分の中に隠し持っているような気がした。瞳ちゃんもそうだけど、誰かを失いたくないとき、人間は最後には憎しみや束縛をもってしてでも相手と繋がろうとするのかもしれない。それはもはや愛情ではないのだが。彼女が外さない指輪は、彼女自身が自分を過去へとつないでいる鎖のようにも思えた。
 本当に異性が必要ないと思っているならば、ガードを高くする必要はない。ガードが高いのは、それを乗り越えて欲しいという思いがあるからである。そんな彼女の頑なさ、べたべたしない優しさ、自分の足だけを信じている切ない強さが、私は愛おしかった。そんなにがんばんなくてもいいのにと思うところもあり、ふと共感できるところもあった。そんな彼女が、最後に陽だまりのような男性に出会えたことは幸せなことだったと思う。また、今の彼女だからこそ、その魅力に気づいたのではないかとも思えるのである。
 そんなことを考えながら役作りをしていたら、なぜか私自身が身につまされる気持ちになったりした。やるな、桜井さん。だけど、「男と女という見方じゃなくて、ちょっとアングルを変えてみる」見方には、私はまだまだたどり着けないよ。ぼ、煩悩が邪魔を〜。

 そんなことはさておき、今回はまたありえない巡り合わせでおもしろいキャスティングになったと思う。合コンメンバー6人に限って言えば、絡みの多かったGoodayの榛葉ちゃんは、キュートで気持ちのいい人で絡みやすかった。集中力も高くて、魅力的な役者さんである。同じくGoodayの森田くんは、あまり絡みはなかったが、あらためて器用な役者さんだなあと思い、また3枚目キャラが新鮮だった。乃維ちゃんとは、同じ舞台に立つのは実に4年ぶりだったが、気球ではまず出てこないキャラだったことも手伝って、4年間の彼女の変化を実感した。ITの起業家を演じた舩原くんは、若者らしからぬ気配りの行き届いた好青年だった。彼の悪役とか見てみたいな。そして、最もサプライズだったのは相手役の染谷さん。染谷さんとは、演出と舞監として付き合ってきたので共演する立場になっても変に緊張することがなく、絡みやすかった。ありがとね。

染谷さんと凛
この2人がそろうと今にも打ち合わせが始まりそう。

 初稽古から、1ヶ月半の稽古期間と4回のステージ。終わってみればあっという間だったけど、私は、この公演をきっと忘れないと思う。いや、今までのすべての公演もそうには違いないけど、今回の公演は今までの公演とはいろんな意味で一線を画していた。そもそもバーという珍しい場所だし、実際に飲み食いしたり、実験したりというチャレンジてんこ盛りな企画だった。また、稽古の進行上、いわゆる一般的な方法論が通用しないことも多く、プロデュース公演の難しい面を感じた。
 だが、今回の公演で私が学んだことは、絶対にできると信じて本気で大きな目的に向かえば、きっと実現するということだ。そのためには、細かい問題や雑音、自分の中の不安にいちいち揺らいでいてはならない。大きな目的、それはもちろんいい芝居を創るということ。もちろん、自己顕示のためでもなく、友だち作りのためでもなく。そして、どんな困難も乗り越えようとする信念を持つこと。そもそも芝居を創り出すなんていう極上の幸せは誰にでも味わえることではなく、永遠に続くかどうかも分からないのだ。信じたことには迷いなく、今できることに最善を尽くす。そんな姿勢を桜井さんから学んだ。だから私も、最後までいい芝居にしたいと思って、一緒に走ることができた。

桜井さんと凛
桜井さん、最後まで本当にお疲れさまでした!

 終わってみると、やっぱり楽しかったなという思いが残る。これだから芝居はやめられない。
 でも、いつまでもこの余韻に浸っている場合じゃないぞ。明日からは10月公演に向けてさっそく始動、いよいよ本書き月間だ!


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